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2020年2月20日(木曜日)

2月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 14時51分59秒

 B子は、夫が横暴で口汚くB子をののしる、平気で無断外泊する、浮気はする。 30年も我慢してきたが、子供らが成人して夫婦2人だけになったので、もうこの際離婚したいという希望で私の事務所にやって来た。
 穏やかに話し合いできるような夫ではないと考えたので、私は早速、家庭裁判所に調停の申立をすることにし、夫宛その旨の手紙を書いて出した。
 すると夫から私に電話。強い口調で「女房とは別にけんかなんかしていない。何であんたが勝手に離婚させようとするんだ」と憤る。私が「B子さんは、あなたの横暴や浮気に耐えかねて、家を出て離婚したいと言っているんですよ」と説明すると、「俺達はそれで永年やってきたんだ。俺がどんな口を利こうが浮気しようが、女房から文句言われたことはないんだ。赤の他人のあんたからどうこう言われる筋合いはない」とすごい剣幕だ。
 それをB子に言うと、B子はひたすら私に謝る。「すみませんね。嫌な思いをしたでしょう。そんな人なんです」と。
 これまでも夫が外で大声を出してB子を怒鳴りつけると、B子はひたすら夫に謝るだけではなく、隣近所にも迷惑をかけたと謝って歩いたという。隣近所からも「奥さん大変ですね」と同情されたという。
 B子が離婚の申立をして、夫は目が覚め反省するだろうか。そんなことはないと思う。反省すべきなのはこれまで夫を甘やかし、好き勝手させていたB子の方なのかもしれない。
 この件については余談がある。離婚の調停で夫に弁護士がついたが、調停の席上、弁護士が夫をなだめるようなことを言うのに対して「何で俺が悪い、女房公認の浮気だったんだ」と自分の弁護士にもくってかかっていた。
 夫の弁護士もさぞやりにくかっただろう。


2020年2月10日(月曜日)

2月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 14時48分48秒

 A男が離婚したいと相談に来た。
 妻の悪口をあれこれ言うが、どれも細かいことばかりだ。
 例えば「トイレのウォシュレットは掃除が大変だから使うなと言う。私がトイレに入ると外で聞き耳を立てていて、『今ウォシュレット使ったでしょ』と責めたてる。ひどいでしょ」と言った類。確かに陰険だとは思うが、A男が自分でトイレ掃除をするということは考えもつかないようだ。
 それからおかずがまずいと言う。それならA男が自分で料理をしてみればと言うが、「とんでもない」とこれもA男の発想にはないことのようだ。
 洗濯物のたたみ方がずさんだ、アイロンのかけ方がなっていないと色々とあげつらうが、すべて妻にやらせておいて文句ばかり言っている。
 これがひところの日本男子の典型だろうか。


2020年1月20日(月曜日)

1月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 14時44分59秒

 夫が台湾で講演するのにくっついて行った。
 台湾の大学、清華大学、新竹の地方裁判所など訪れたが、感心したのはどこでも哺乳室があり、託児施設が建物の中にあることだ。台湾ではほとんどが共稼きで、女性が働きやすいための配慮がなされていることに、改めて日本との差を痛感した。
 又、台湾の人の親切心、色々な施設や名所を案内してくれたり、郷土料理をごちそうしてくれたり、どこへ行っても沢山のおみやげを用意してくれている。
 日本も「おもてなし」で名をあげたが、以前ドイツから仙台に来た学者が日本人のおもてなしに感銘を受け、帰国してからドイツの雑誌で日本のおもてなしの心を紹介し、我々も学ぶべきだと書いていたことを思い出す。
 我々がドイツに行った時は、全くドイツ人の知人からは放っておかれた。どこへ行くにも何を買うにも自力でやった。台湾での対応とは対照的だ。そのかわり、それだけ自分達の自由の時間もあった訳だ。
 どこまで親切に付き添って、どこからは自由にしてもらうか、その兼ね合いはむずかしいことだと思った。


2020年1月10日(金曜日)

1月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 14時42分21秒

 「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」なる葉書が自宅に届いた。訴状が提出され、○○日までに連絡しないと不動産や給料が差し押さえられる。相談に乗るので、民間訴訟告知センターまで電話するようにという内容のものだ。
 私が弁護士というのを知らないで、葉書をあてずっぽうに出したのだろう。
 そもそも本人が知らない内に訴訟が係属して、判決が出て、差押えまでされるということはない。例外的に行方の知れない人に対して公示送達という方法はあるが、通常は財産差押は十分に弁明の機会が確保されるのである。
 管理番号(か)〇〇号なんて事件番号もないし、法務省管轄支局民間訴訟告知センターなるものも知らない。
 しかし、こんな葉書にビックリして、電話してだまされて、取下を依頼してお金を取られるなんてケースも沢山あるのだろう。現に私の友人も、こんな葉書が来てビックリして私に聞きに来た。放っておいてもかまわないよと助言して、やっと安心したようだ。
 訳がわからないならびっくりして葉書の連絡先に電話するよりも、先ず弁護士に相談してもらいたいものだ。


2019年12月20日(金曜日)

12月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 11時05分17秒

 事務所の私の部屋の向かいにビルが建ち始めた。24階建てとのことで、今はやっと5階位まで出来たか。
 毎日窓から工事を見ていると、最初は先ず穴を掘ってショベルカーで土を運び出し、型枠をはめ込んでコンクリートを流し込んでいた。その後、何本もの鉄筋を建てたり組んだり、そこへパネルをはめ込んだり、毎日十数人の職人達がそれぞれの仕事をしている。
 以前、高層ビルの偽装問題が起きた時、私の知人は建築工事を依頼した後、毎日建物に通って、工事の過程をつぶさに写真に撮っていた。もし私に建築に関する知識があったなら、これだけ毎日工事を見ていて、何か手抜きなどがあれば気がつくかもしれないと思った。
 建築科を出た男性と街を歩いた時、彼はやたらと高層建物に感心していた。ガラスの部屋を曲線にする大変さ、木造の外観を生かして高層にする大変さ。建築の知識のない私には、その大変さがちっとも分からないから感心することもない。
翻って音楽について、私は少しは楽器をかじって、クラシックを聴く事が大好きなので、バッハの平均律を聴くと、その音の組合せに感心するし、ベートーベンの交響曲を聴くと嵐の様子がまざまざと体感できるし、モーツァルトの弦楽曲を聴くとバイオリン・ビオラ・チェロと一つのモチーフを追いかける手法に感心するのである。知識は関心・感銘に繋がるのだと実感する。
 ところで、これまで法律家を感心させるような判決文には出会ったことがないのだが。


2019年12月10日(火曜日)

12月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 11時02分27秒

 A子の母親が死亡した。住んでいた土地・建物とわずかばかりの現金が遺産の全てである。
 東京に住むA子の兄と相続の話をしたが、兄は土地・建物を売ることを主張する。A子は、ずっと母親と一緒に住んでいた土地・建物を手放したくはない。しかし、土地・建物は時価で8000万円もする。
 A子が土地・建物を相続するとなると、半額の4000万円を兄に支払わなければならないが、とてもそんな資力はない。
 そこで私の所に相談に来たのだが、私からA子の兄に、不動産を2分の1ずつ共有持分として、毎月A子から兄に賃料をいくばくか払うという提案をしてみたが、拒否された。A子の考えを根本から変えて、土地・建物を売却して、その金で中古のマンションでも購入して生活をやり直す事を考えたらと助言してみた。最初は不動産に固執していたA子の考えも、だんだん変わってきた。
 不動産は負動産と言われることもある。古い家の修繕費はかかるし、土地の坪価が高いから固定資産税もバカにならない。庭の手入れも大変だ。
 そうか!厄介な物は手放すか、マンションで便利な快適な暮らしも悪くないかと、A子はこの頃そんな風に考えている。


2019年11月20日(水曜日)

11月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時57分57秒

 群ようこの随筆の中に「服装マナー」というのがあって、一流ホテルの食事なのに、短パンやジャージーにスニーカーなどで来る「じじ」の話。逆に場末の居酒屋なのに、お姫様みたいな服装で来る「ばば」の話があった。私もあまり服装に気を使う方ではないが、法廷に立つ時は、スーツかブラウスにスカート、刑務所に接見に行くときは黒っぽい服装という位は気にかけている。
 調停や証人に出るとなると、よく女性から「どんな服装で行けばいいですか」と聞かれ、ごく普通に、ごく常識的にと答えるがその常識なるものがちょっと疑われるようなこともある。
 B子は破産の申立をして、その審尋の席に一目見てわかるシャネルのスーツにバッグを持ってきた。浪費を疑われて、免責の決定(今後債務を支払わなくてもよいという決定)が出されなかったらどうしようとこちらが慌ててしまった。
恐喝事件の被告人C男は、金髪に染めていて、接見に行った時に頼まれたのが、黒のヘアカラーを買ってきてくれということだったが、情状証人(情状酌量を訴えて刑を軽くしてもらうよう証言する証人)になるはずの母親と打ち合わせをしたら、その母親も見事な金髪に染めていた。法廷に立つまでに元の黒髪に戻して
おいた方がいいよとアドバイスした。
 金髪に染めていても真面目に仕事をしている人もいるが、第一印象で、これはいかにもケンカしたらカツアゲしたりしそうだ、と思われたらそれだけで不利である。又、親も金髪に染めていると、いかにも息子を放ったらかしにして遊び歩いているように見え、そんな母親が「これからは息子をきちんと監督して、悪さをしないように注意します」と証言したとしても、本当かなと首をかしげたくなる。
 やはり立場や場所を考えた身だしなみというのは必要なのだろう。


2019年11月10日(日曜日)

11月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時50分10秒

 秋の紅葉を夫婦で見に行こうと計画し、夫が温泉宿を申し込んだ。
 2人で宿泊と言ったら、「御夫婦ですか」と聞かれたと不審がっていたが私にはよくわかる。
 以前にこんなことがあった。
 夫の不貞を疑ったA子が相談に来た。A子が不審に思ったのは、宝石店からの一枚の葉書だった。「御注文の真珠のネックレスが入荷いたしましたので、いつでも取りに来て下さい」と書いてある。A子は夫が私に真珠のネックレスをプレゼントしてくれるのか、とわくわくして待っていたが、一向にその気配がない。夫に聞いてみると、そわそわして「何かの間違いだ」と言う。A子は直接宝石店に電話してみると「もう既に引き取りに来られました」とのこと。
 妻以外の女性にプレゼントしたことが判明したわけだ。
 こんなことがあるので、男女2人連れが夫婦か否かは重要な問題だ。今後、行事や季節の情報をお知らせしてよいかどうか、宿としては気を使う訳である。


2019年10月20日(日曜日)

10月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 16時01分41秒

 久々に刑事事件を受任した。ケンカした挙句相手を殴って怪我をさせたC男の弁護だ。一審で懲役1年の実刑判決を受けたが、自分の言い分をちっとも聞いてもらえなかったので控訴したいという依頼だ。

 一審判決は盛岡で、今は盛岡の拘置所にいる。

 近々仙台拘置所に移監されるだろうから、そうしたら面会に行こうと思って盛岡拘置所に問い合わせたところ、○日頃移監の予定というので、その後、仙台拘置所に、C男に接見に行きたいのだが在監していますかと電話で問い合わせたところ、個人情報だから電話では教えられないという。

 そんなバカな、私はC男の親から依頼を受けた弁護士ですよと言っても埒があかない。どうすればよいのか聞くと、弁護士の身分の証明と親からの弁護士選任届を添付して、文書で照会状を出して問い合わせるようにとのことである。

そんなことをしていたら、今日明日、接見しようと思っているのに間に合わないではないか。結局、検察官に問い合わせてやっと教えてもらえた。

 個人情報の保護とはいえ不便になったものだ。


2019年10月10日(木曜日)

10月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 16時00分43秒

 A子は手芸が得意で、細々と人形や小物を手作りしては施設や近所の人にあげている。

 その評判を聞いたB氏がやって来て「あなたの作品もやっていることもすばらしい。私の発行している雑誌で是非紹介したい」と言って取材し、作品をいくつか写真に撮って行った。

 その後、「あなたの作品を展示したい。販売するとかなりの利益が出ると思われるが、先づ展示会場を借りたり色々な費用がかかるので、とりあえず100万円を預けてほしい」と言われ、A子が「そのような大それたこと夫に相談してみます」と言ったところ、B氏は「いやいやこれは女性特有の仕事です。旦那様に相談しても得るところはない。展示会当日に旦那様に打ち明けてアッと驚かせた方が良いでしょう」と言われ、A子もその気になってB氏に100万円を預けた。その後、B氏と連絡がつかなくなったという。

 明らかな詐欺だ。B氏の名刺に書かれた株式会社の登記簿謄本を取ってみても、住民票を取ってみても、いずれも実在しない。もちろん電話もつながらない。告訴することも考えたが被害を取り戻せるかどうか…。

夫に相談することを断られた時に詐欺を疑うべきだったのだ。通常男性は社会的に仕事もしていて常識を身につけているから「これはおかしい」と気付く確率は高い。A子は外で働いたこともなく、世間の荒波にもまれたこともなく、人を信じやすいお人好だったのを狙われたのである。

 A子は大いなる勉強をした訳だが、その対価が100万円とはあまりに高すぎた。


2019年9月20日(金曜日)

9月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時57分55秒

 よく「お忙しいところをすみませんが」という枕ことばが使われる。結婚式や集会などでも「今日はお忙しいところをわざわざお運びいただき……」と言われる。忙しいということはリスペクトの対象になるのだろうか。私はそうは思わないのでいつも違和感を覚える。

 二昔前は、お金を沢山持っている人、稼ぐ人が羨ましがられた。一昔前は、お金よりも不動産を沢山持っている人が成功者とされた。今はどうだろう。不動産は負動産ともいわれ、その維持や処分が大変になった。

 今は、時間を持っている人が裕福なのではないか。たっぷり何にもしばられない時間を好きなだけ使う。好きな時に映画を見たり、仲間と飲んでおしゃべりしたり、混雑を避けて平日に出かけたり、そんな余裕のある人がリスペクトされるのではないか。

 だから「お忙しいところを……」というよりは、「折角おくつろぎのところを……」と言った方がピタリなんだがなぁ。


2019年9月10日(火曜日)

9月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時56分03秒

 電車で向かい側に座っている人を見てみると、10人中9人までがスマホを見ている。新聞や本を読んでいる人なんていない。何をそんなに夢中になってやっているのか、緊急の連絡事項かと思っていたら、隣の人のスマホが見えた。ゲームである。プラットホームて電車を待つ間もスマホゲーム、寸暇を惜しんでゲームをしているのである。

 オンラインゲームなどにのめり込み日常生活に支障をきたす「ゲーム障害」について、厚生労働省は治療指針の策定や相談対応できる専門人材の育成に乗り出す方針を決めた。ゲーム障害はスマートフォンやタプレット端末の普及に伴って世界各地で問題化し、WHOは2022年から運用される最新版の国際疾病分類で依存症の一類型に加えた。「ゲームをしたい衝動が押さえられなくなり、日常生活よりゲームを優先する」「健康を害するなどの問題が起きても続ける」などと定義している。国内でも18年に厚労省研究班が、ゲーム依存に近い「インターネット依存」が疑われる中高生が約93万人に上るとの推計を出した。

 私もテレビゲームにはまった経験がある。子どもから「ロードランナー」というテレビゲームを取り上げて、深夜あるいは明け方近くまでやっていた。ステージが上がる毎に難しくなり、2回チャレンジして失敗するとふり出しに戻る。なかなか頂点に行き着かないからいつまでも止められない。また「雀王」「悟空」といった麻雀ゲームにはまったこともあった。テレビ相手で「もうやめよう」という人がいないので、自分の意思が弱いといつまでも遊び続けている。

 もうろうとした状態で仕事に出ていたことを今では反省している。

 政府はゲーム依存症の人が、多くの医療機関で対応できるよう治療方針を整備するとともに、精神保健福祉士など患者の相談に応じる人材の育成を図ることにした。

 どこまで効果が期待できるやら。


2019年8月20日(火曜日)

8月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時53分59秒

 いわゆるモリ・カケ問題で、面会した時、ヒアリングした時の文書があったのなかったの、後で廃棄したの、改ざんしたのしないのという議論が姦ましく行われたことは記憶に新しい。

 書かれた物が残っているのかどうか、その内容が真実かどうかは大切なことなのである。

 80才のA子は度々私の事務所に来る。法律相談ではなく同居している息子や嫁の悪口を言いに来るようなもので、私ももてあましている。A子のグチの種は、息子夫婦が自分のお金の使い方に口を出してうるさい、自分を不あしらいにするといったものだ。今住んでいる家はA子の名義だから、それでは息子夫婦と別居して出て行ってもらいたいのかというと、それでは自分が掃除や料理など家事をやらねばならないから困るという。

 夫の遺産や自分の年金が入る通帳を持っていて、そこから自由にお金を使えるから別に不満はないはずだ。試しに預金通帳をみせてもらった。なんと時々10万とか20万とか下ろして、記載されている欄に、自分の手書きで「弁護士費用」と書き込んでいる。私がびっくりして、私が弁護士費用をもらっていないことを言うと、本当はパチンコに使っているのだが、それでは息子がうるさくて納得しないので、弁護士費用ということにしているという。私はお金をもらっていないし、従って領収書も出していないが、こんな記載が残されていたら後でどんな問題が起こるかわからない。私は念のためA子に「私は弁護士には一切お金を払っていません」という一筆を書いてもらった。息子に何か言われた時の保身のために。


2019年8月10日(土曜日)

8月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時50分42秒

 一昔前には、子どもは親の所有物だという意識から、生活に困り果てた母親が、子どもを殺して自分も死ぬという無理心中、また、障害を持つ子の将来を案じて、親が手にかけるという事件があった。

 最近は、幼児を虐待して死亡させるという事件が後を絶たない。母性は本能ではないのかと思う。私はもともと子ども好きな性格ではなかった。車中で子どもが泣いたりしていると、「何だ、うるさいな」と思っていた。それが自分で子どもを持ってみると、親を頼ってしがみついたりしてくる子が可愛いというか、不憫だと思う心ができて、それからは道ばたで泣いている子どもをみると、なんで泣いてんだろうと可哀想な思いを持つようになった。

 何で自分で生んだ子どもを床に投げつけたり、食事を与えず衰弱死させたり、なんと残酷なことができるのだろう。幼い子どもが一番必要としているのは親の愛であり、親しか頼る人がいないのだ。

 でも実際には幼児を虐待死させる親がいるのだから、これを何とかしなければならない。

 国は、児童相談所の体制強化や体罰禁止を柱とする児童虐待対策関連法を改正したが、これで事態が変わるとは思えない。

 政府は法改正案に先立ち、昨年7月には虐待防止の緊急総合対策を策定、今年2月にはその徹底・強化も打ち出していた。しかし、札幌市で衰弱死した2才の詩梨ちゃんの事件では、虐待通告から48時間以内に安全確認ができなかった場合に、強制的な立ち入りを調査する「48時間ルール」や、子どもと会えない場合、リスクが高いと判断すべきことなど、対策に盛り込んだことが実行されなかった。 また、東京都で虐待死した5才の結愛ちゃんの事件では、児童相談所が「一時保護」しながら、父親の圧力に負けて一時保護を解除している。虐待した親に子を委ねている。

 民法では、平成23年に法律を改定して、親権の行使が困難又は不適当な場合は、親権停止の審判ができるという規定を新設し、児童福祉法の改正で児童相談所長が親権喪失、親権停止の審判の請求ができるようになる。

 これらの規定を積極的に活用して、少しでも児童虐待死を防げるようにと切に願っている。


2019年7月20日(土曜日)

7月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時49分29秒

 A子が私の事務所に竹竿を持ってきた。
「何それ?」と聞くと、「先生が夫の暴力の証拠が必要だというので、証拠を持ってきた。毎日のようにこれで殴られている」と言う。

 A子は、何回も私の事務所に来て離婚したい、夫が同意しないので調停を出してくれと依頼していたが、私としては、何か暴力の証拠があるのかと聞いていたのだった。例えば夫に殴られ怪我をしたときの診断書、あるいは警察をよんで事情聴取受けた時の資料、あるいはDV相談に行った時の相談票のようなものを言っていたのだが。

 竹竿だけでは証拠にならないと言うと、A子は「じゃあこれに血でもついていればいいんですか」と聞く。それでも駄目なのだ。それがDNA鑑定でA子の血だというところまでは判明したとする。しかし、それが夫が殴った時に付いた血だというところまで立証しなければならない。

 そう説明するとA子は不本意な顔で竹竿を持ち帰った。


2019年7月10日(水曜日)

7月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時45分17秒

 中央署から電話、署員2人が指導に来るという。

 70才以上で、年に2回以上事故を起こした人が対象だという。確かに私は、この1年、軽い接触事故をやってしまった。女性2人の署員は、丁寧に注意し、おまけに事故防止のための小冊子や蛍光グッズを置いて行ってくれた。

 私としても反省点はあるので、それを話した。一つ、ナビのバックスクリーンが故障して写らなかった。面倒だと思ってそのままにしていたのを、早速修理に出した。一つ、以前より走行スピードを落とした。以前は、度々スピード違反で捕まっていたが、この5年間はスピード違反はゼロ(あまり威張れた話ではないが)。一つ、出発時刻を5分早くする。間に合わないと焦る気持ちが事故につながるからだ。

 このところ、高齢者の暴走による痛ましい事故が報道され、高齢者の運転免許の自主返納も増えているようだ。

 高齢者批判が募る一方、定年延長も提唱されているので、一律に免許返納を義務付けることは難しいのであろう。私も地方への出張では自ら運転することが多いので、今のところ返納は考えていないが、大きな事故を起こす前にいつ決断するか、覚悟しなければなるまい。


2019年6月20日(木曜日)

6月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時44分06秒

 A子は、離婚する際、一カ月に一回は子どもに合わせると約束した。

 離婚時、3才だった男の子は今は5才になる。幼稚園の行事も増え、友だちも沢山できて、よく知らない父親との面会は嫌がるようになった。それで何回か面会を断ってきたところ、元夫から面会の調停が出された。

 A子の相談を受けて、話を聞いてみると、元夫は子どもの遊ばせ方、接し方をよく知らず、これまでも子どもを連れて行って会わせても、一緒に遊んだり声をかけたりすることはせず、子どもの様子をただ黙ってビデオやカメラに収めているだけだという。

 それなら子どもの普段の様子を、ビデオや写真に撮って送ってやることにしたら、それですむのじゃないかと思い、元夫に手紙を出してそのような提案をしてみた。ついでに幼稚園のアルバムと、先日のお誕生日会の時ビデオに撮ったものを同封した。元夫はそれで満足したみたいで、これからも定期的に送ってくれればそれでよいということで、調停を取り下げてくれた。

 離婚後、子どもと面会をすることを望む父親は多いが、子どもと会って一緒に食事したり、動物園や博物館に行ったり、公園で遊んだりという接触を望むタイプと、子どもの成長を確認できればそれでよいというタイプがあるのだろうと理解した。


2019年6月10日(月曜日)

6月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時42分33秒

 平成30年に相続法の一部が改正され、来年1月13日から施行される。

 夫が死亡した後、現在居住している夫名義の家について、妻に居住権が認められるというのが大きな改正点だが、私が一番ありがたいと思う改正は、自筆証書遺言の方式が緩和されたことである。

 今までは、全文を自書する必要があったので、財産目録もすべて手書きしなければならず、不動産の地番や面積の数字をうっかり間違えると、書き直しするかまたは「〇〇字訂正」と自署して、そこへまた自署しなければならないというわずらわしさがあった。不動産や預貯金を沢山持っている人など大変だった。

 それが改正後は、パソコン等で目録を作成しあるいは預貯金通帳のコピーを添付し、それに署名押印すればよいことになった。目録にも署名押印をしなければならないので偽造も防止できるという訳である。

 それからまた、これまでは預貯金といった相続財産を、銀行などから引き出すことは相続人単独ではできず、相続人全部の申請でなければ預貯金を下ろせなかった。相続人同士仲違いをしていたり、あるいは一人が外国など遠方にいたり、施設に入っていて痴呆状態だったりしたり場合には、なかなか下ろすことができなかった。それが改正法では自分の相続分の3分の1は、単独で払い戻しが受けられることになった。たとえば、親の預貯金が600万円あって子ども2人が相続人だとする。長男の相続分は2分の1の300万円だが、その3分の1の100万円は単独で払い戻しができるので、当座の葬式の費用などに充当できるという訳だ。

 相続法は、昭和55年に改正されて以来大きな見直しがされていなかったが、この間、平均寿命は延び高齢化が進んできたので、大きく見直すことにしたのであろう。


2019年5月20日(月曜日)

5月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時38分52秒

 「夫に先立たれた妻は、それからは10年は余生を楽しむが、妻に先立たれた夫はまもなく妻を追うように亡くなる」とよく言われるが、私のまわりには妻に先立たれた後、元気に人生を楽しんでいる男達が多い。

 A男は料理教室に入り、花を愛でる会に入って野山を歩きまわり、町内会の会長を引き受けて町内便りの発行にも一生懸命だ。

 B男は、永年看病してきた妻が、亡くなる間際に「私が死んだ後は心おきなく好きなことをしてね」と言ってくれたといってゴルフ三昧だ。

 C男は妻を医療過誤で亡くしたので、医療者の会を作り、同じ境遇の人たちと勉強会を開いたり、医師会に要望書を提出したりと活躍している。

 人生永いのだ。配偶者を亡くした後も一人生あると思って有意義に暮らすのも悪くない。そのためには己の健康を維持するための努力を怠らないことだ。

 私も暴飲暴食を慎んで、早寝早起、適度な運動を心がけよう。


2019年5月10日(金曜日)

5月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 15時27分31秒

 今、働き方改革がいろいろと議論され、特に勤務医師の残業規制について検討されている。

 2月に私は、大病院に2週間入院したが、担当の医師は女性だった。緊急入院した私の手術は午後7時半までかかり、その後、手術の経過を夫に説明してくれたので、早くとも午後8時頃までは勤務していたのだろう。

 入院患者のための回診は朝8時過ぎ、夕方も回診があってこれは6時過ぎ、その間は外来患者を診ている。

 私の担当の女医さんは、2週間のうち休まれたのはたった2日。

 人ごとながら、この女医さんにどれだけ自分のための自由時間があるのだろうと心配になったものだ。

 回診の時は、それこそ患者に寄り添って、痛みや食欲などの話を聞き、適切にアドヴァイスして処置してくれる。

 こんなお医者さんには途中で諦めることなく、長く仕事を続けてほしいと心から願うが、そのためには過酷な労働が強いられる環境であってはならない。

 一方で医師不足、特に地方での医師不足は深刻で、まともな医療体制を維持するために、どうしても医師の長時間労働に寄りかかってきた部分があることは否めない。

 厚労省は今後、長時間労働の解消が難しい医療機関を重点的に支援。医師の地域偏在対策も強化する。特例の上限が適用される医師には休息の確保などを法律で義務づける方針だが、困難な問題の舵取りをまちがえないように強く政府に望みたい。


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