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2006年7月20日(木曜日)

7月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 03時20分53秒

 当番弁護士でB警察署から要請があった。

 行ってみると、一七才の少年C、ジャニーズ系の美少年で、まだあどけなく、「お忙しいところを早速に来てもらってすみません」と、おどおどと挨拶する。

 「何をしたの?」と聞くと、ナイフで通行人を脅し、一万円を奪ったという。しかも、その時、通行人の方がびっくりしてナイフにしがみついて来て、通行人の掌を切ってしまったという、立派な強盗傷害罪だ。

 こんなにおどおどして大人しそうな少年に、そんなことができるのか、と驚く。しかも、Cは、「金を出せ。出さないと、このナイフでお前の目玉をくり抜いてやる。それとも、大事な顔にキズをつける位にしておこうか」と言ったという。

 何でそんなことをしたのかというと、当然お金がほしかったから。何に使うお金かというと携帯電話使用料。Cの彼女が仕事で遠方に行ってしまい、度々会えない寂しさを電話で声を聞いて我慢していたが、携帯電話の使用料が一ヶ月に五〜六万円にもなり、とても親からもらう小遣いでは足りない、そこで人を脅して取ろうと思ったと言う。

 「私に何をしてほしい?」と聞くと、Cは、「以前にも人の物を盗って家庭裁判所で保護観察の処分になり、今回は、もう少年院に行くことを覚悟している」、「だから、特に僕の弁護人になってもらいたいとは思わない」と言う。「お父さんかお母さんに連絡してあげる?」と私が聞くと、「言わないでいいです。どうせ親は僕がいなくなったって、別に気にしないだろうし。ただ、彼女は、僕から電話がないと心配するから、彼女に電話して欲しい」と言うので、私が「本当のこと言っていいの?」と聞くと、Cはしばらく考えていたが、涙声で「『急に仕事で海外に行くことになった。しばらく連絡がつかないけれど、心配しないで待っていて。連絡がつくようになったら、真っ先に電話するから』と言っておいて」と言う。

 きっと、彼の頭の中も心の中も彼女のことで一杯なのだろう。

 通行人を脅すCの姿がどうにも想像できないまま、B警察署を出た。


2006年7月10日(月曜日)

7月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 03時17分57秒

 相変わらず多重債務の相談が多い。
 本人が相談に来て、自己破産や任意整理の依頼をする場合もあるが、今日来たA男は、息子の借金の相談だ。

 これまで息子の何百万もの借金をA男が肩代わりして支払った。それなのに懲りずに、またこの三ヶ月で三〇〇万円も借金している。しかも、その借金の使途がパチンコ・競馬なのだ。息子は、一ヶ月前に離婚して、現在A男宅に居るが、毎日朝から晩まで消費者金融から催促の電話があり、A男はすっかり憔悴している、どうしたらいいだろう、という相談だ。

 聞いていても腹立たしい。「もう、これ以上息子のためにお金を使うな。親の家からも追い出してしまえ」と言いたいのだが、かわいそうに、A男は何とか息子を救ってやりたい一心だ。なまじ、親に田畑などの資産があるからよくない。これまで、何回も「これで最後だよ」と言いながら、田畑を売っては息子の借金を返済してきたのだ。

 しかし、ギャンブルはなかなかやめられないものだ。短期間にたくさんの借金を作るのもギャンブルの特徴だ。湯水のようにお金を使い、その度に裏切られ、それでもよいと思うか、ここできっぱりと見放して、息子と関わりなく生きていくかどちらかだ。

 こんなことは法律相談ではなく人生相談だが、もし、後者の道を選ぶなら、消費者金融からの催促には一切関係ないと拒否し、遺言で長男は相続人から廃除すると書き遺し、さらに、家から強制的に退去させる方法もある、と教えた。
 しかし、もし、前者を選ぶなら、……法律的な解決は望めない。


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