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2006年9月20日(水曜日)

9月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 03時30分48秒

 「今日、ホームレスになった」というルポルタージュを読んだ。

 増田明利というルポライターが、一三人のホームレスの男たちに話を聞いて書いたものだ。かって企業戦士だった男たちがバブル崩壊後、企業がバタバタと倒れリストラされる。でも、自分程のキャリアがあれば、再就職は簡単だと思っていたのが、実際は厳しく、もらった退職金もローンの繰り上げ返済や生活費で消えていく。消費者金融に手を出し、次から次と借りまくって滞納し、矢の催促を受ける。妻と離婚したり、妻の不機嫌な顔を見るのが嫌で蒸発したりしてホームレスの生活が始まる。

 以前は、地下鉄やJRの駅で、ホームレスの人たちを何人も目にして、内心「ああなったらおしまいだ」と思っていたのに、まさか自分が人から白い目でみられるようになるとは!

 ホームレスも人生をやり直したいとは思っている。だけど、二年近くも逃げていたから借金がどこまで膨れているかわからない。下手すると一〇〇〇万円位になっているかもしれない。何としてもお金を用立て弁護士に法的整理を頼みたいと思っている人は多いが、なかなかそれができないのだ。

 三〇万円を何とか知人や親せきに用立ててもらえれば、弁護士に頼んで自己破産できる。私の事務所に来る人は、まだ幸せな方なのだ。決まった住所がないと、病気になっても生活保護も受けられない。

 景気回復のきざしが見えてきたといわれても、勝ち組、負け組の格差は開くばかりで、若くて億単位の収入を得る者がいる反面、年を取った貧困層も増えている。ホームレスの四〇パーセントは、元サラリーマンといわれている。

 日本の格差社会が生んだ悲惨な現実を見せつけられた一冊だった。

 それにしても、ホームレスがほとんど男性なのはどういう訳だろう。なまじ面子を考えて親や子どもに頼りたくない、という男性が多いのに反し、女性は柔軟な考えができる、ということなのだろうか。


2006年9月10日(日曜日)

9月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 03時27分33秒

 宮城県北のA中学校に出前授業に行って来た。

 平成二一年から裁判員制度が始まることもあって、できるだけ法律や裁判に関心を持ってもらおうと弁護士会が取り組んでいる活動だ。

 今日の授業は、

  ある市では、小・中・高校生の間でのローラー・ブレード(スケートのエッジのように細いローラーが縦に並んだスピードの出るローラースケート)が大流行しています。子どもたちは、学校が終わると毎日道路でローラー・ブレードを楽しんでいます。

  中には、夜遅くまで遊んでいる子どももいるので、親たちはローラー・ブレードに全面的に賛成しているわけではありません。でも、ただ家でゴロゴロしたりテレビゲームをしているよりも、体を動かして一生懸命に何かをやっている方がましだと思っている親が多いようです。

  しかし、最近では色々な問題が起こってきました。子どもたちが、住宅街の道路や駐車場、市役所前の広場、商店街などに集まってローラー・ブレードをするため、車や人にぶつかりそうになることがよく起こるようになりました。先日は、ついに、車にぶつかって子どもが大けがをする事故も起こりました。

  それだけではなく、歩いているお年寄りや小さな子どもにぶつかりそうになったりして危ないという苦情や、住宅街の駐車場で夜遅くまで遊んでいるために騒音で迷惑だという苦情が警察にも寄せられています。しかし、警察は、犯人の逮捕などに忙しいですし、ローラー・ブレードを禁止する法律がないので、何もできないということでした。

  そこで、住宅街の住民が中心になって、市議会で、道路や歩道など、市内でローラー・ブレードをすることを全面禁止にする条例を制定してもらうように頼みました。

  この条例を作るかどうかについて、次の人たちから意見を聞くことになりました。

  グループ Щ垈餤聴A
        主に、交通安全のために、条例に賛成です
  グループ◆Ы斬雎垢僚嗣
        歩行者の安全と、夜静かに暮らせるようにするために、条例に大賛成です
  グループ:ローラー・ブレード同好会の子ども
        ほかにローラー・ブレードができる場所がないので、条例に大反対です
  グループぁЩ劼匹發凌
        子どもたちが熱中できるものがなくなるので、条例に反対です
  グループァЩ垈餤聴B
        みんなの意見を良く聞いて考えようと思っています

という問題を元に中学三年の生徒たちをグループ分けして、意見を発表してもらった。皆予習していたのか、よくまとまって発表してくれた。

 しかし、さらに自分と反対の意見の人に対して反論する、ということは難しくて、同じ主張をくり返すだけに終わってしまった。ディべート形式の授業を普段から取り入れていないので慣れていなかったのかもしれないが、社会科の担任の先生からは参考になったと感謝され、久しぶりに十代の生徒のはつらつとした態度に、こちらも若さをもらったような良い気分で帰ってきた。


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