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2007年5月20日(日曜日)

5月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 05時29分41秒

 仙台弁護士会では、ここ三年、夏になると中・高校生を対象にサマースクールをやっている。

 午前中は、模擬授業で法律的なものの考え方や裁判のしくみなどを話し、午後は、模擬裁判をやって生徒に有罪か無罪かを判定してもらう。

 私は、その担当の法教育委員会の委員長なので、毎年、今年は何をやろうかと考えをめぐらす。

 今年は、八月七日、七夕の真っ最中にサマースクールを開催することにしたので、「七夕の一番町傷害事件」と題して、「七夕の混雑時に専門学校の学生と暴力団員風の男がぶつかり、男が怒って学生を引っ張ってどこかに連れていこうとした。学生が、これを振り切って逃げようとして、持っていたパソコン入りのカバンをふりまわして男にケガをさせた」という設定で、傷害の故意があったか否か、学生の正当防衛の主張が通るかどうか、などを考えてもらうこととした。

 脚本作り、被告人役・被害者役をはじめ、検察官役・裁判官役・弁護人役・法定の廷吏役などすべて弁護士がやる。これまでも演技に熱が入ってきて、本番の時はすっかりその人物になりきって、ある時は絶叫したり、ある時はすすり泣いたりして傍聴人を喜ばせたものだ。

 中・高校生のための模擬裁判とはいえ、自分たちで楽しんでいるみたいだ。
 今年も、終った後の打ち上げのビールは、さぞおいしいだろう。


2007年5月10日(木曜日)

5月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 05時27分52秒

 先月アメリカのバージニア工科大学で三二人が射殺され、一五人以上が負傷するという銃乱射事件が起きた。犯人は韓国人の学生で、拳銃を購入し、計画的な犯行だったという。

 アメリカでは、一九九九年にも、コロラド州コロンバイン高校での銃乱射事件があり、この時は一三人の教師・生徒が射殺された。この事件を題材にした「ボウリング・フォー・コロンバイン」というマイケル・ムーア監督の映画を観たが、アメリカでは簡単に銃が購入でき、毎年何万人もの人が銃犯罪の犠牲となっていること、銃を規制すべきだという意見がある一方、チャールトン・ヘストンを会長とする全米ライフル協会が、「規制を強化しても犯罪は減らない。銃を所持して違法な行為から自らを守る必要がある」と反対していることなどがわかった。

 日本では、「銃砲刀剣法類所持取締法」という法律が昭和三三年に作られ、いろいろ規制されている。この法律の内容をみてみると、まず規制の対象になっているのは拳銃・小銃・機関銃砲・猟銃・装薬銃のみならず、刃渡一五センチメートル以上の刀・剣・槍・長刀・飛び出しナイフなど広範囲に及んでいる。

 そのような物を所持するには、公安委員会の許可を受けなければならず、許可を受けても、むやみに持ち歩くことはできない。よく日本で刃物などによる殺傷事件が起こると、殺人や傷害の罪の他に銃砲刀剣法違反の罪も付随するのはこのためである。それから、違反し場合の罰が重い。殺傷事件を起こさなくても、違法に所持しているだけで、無期または三年以上の懲役刑である。

 以前、私が国選弁護人になった事件で、組員になったばかりのチンピラが、親分の言いつけで銃を運んで隠した、というだけで、懲役七年の実刑が言い渡され、改めて刑の重さを痛感したことがある。

 やはり、先月、長崎の市長が組員に襲われ、発砲されて死亡した、という事件があったが、日本では、ヤクザ以外は銃による殺傷事件というのは稀である。

 銃を持つ自由、銃によって防衛できる利益と、銃を野放しにする危険を秤にかけたら、後者の方がより重いと我々日本人は考えるのだが、アメリカ人は違うのだろうか。


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