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2007年11月20日(火曜日)

11月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 04時12分47秒

 ずい分肌寒くなってきた。

 これからの季節、ホームレスにとってはさぞつらいことだろう。

 私が、今、弁護している被告人は、住居侵入罪で拘留されている。

 彼は、五五才だが、病弱でまともに仕事ができず、八五才の母親と一緒に母親の年金で生活していたが、母親が痴呆で施設に入院してからは、住むところも収入もなく、一回目はコンビニエンスストアでおにぎりを窃盗して捕まり、この時は起訴猶予、二回目は、いわゆる車上荒らしで捕まり、起訴されたが執行猶予。今回は、他人の敷地内の物置小屋に侵入したということで、家人からの通報で捕まった。

 「物置小屋を開けたら、いきなり身も知らずの男、それも汚い身なりの男がうずくまっており、びっくりもしたし怖い思いもした」と家人は厳罰を望むと調書には書いてあるが、被告人は、風雨をしのぐつもりでやむを得ずちょっとお邪魔くらいのつもりで、家人を驚かすつもりなど全くなかったのだろう。

 何とか再度の執行猶予の弁論をしたいとは思うが、はて、彼は釈放されても行く当てもなく、また再犯をくり返すのではなかろうか、と思うと、本当に執行猶予の方がいいのだろうかと考えてしまう。

 生活保護を申請するところまで付き添ってやるべきなのだろうか。しかし、消費者金融からの借金もあると言っていたので、生活保護は受けられないだろうと、私まで暗澹たる気分になってしまう。


2007年11月10日(土曜日)

11月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 03時10分46秒

 子どもは何才から自分の思っていることを文章にできるのだろうか。

 私の六才の孫は、「おばあちゃん、おたんじょうびおめでとう。いつまでもながいきしてください」なんて書いてくれるが、これは多分母親に言われて書いているのだろう。

 A男は、ある日突然、妻と三人の子が家を出て大阪の実家に帰ってしまい、離婚の調停申立がなされた、と相談に来た。

 妻はともかく、三人の子どもと引き離されたのがつらい、一刻も早く会いたいという。早速妻の代理人弁護士に交渉したが、「子どもが会いたくないと言っているから会わせない」と返事が返ってきた。

 そこで、子どもに面接させてほしい、という調停の申立をしたが、なかなか難航している。

 妻から、子どもからの手紙というのを渡された。

 一番上の男の子、中学三年生、「今は、ひたすら高校受験のための勉強に専念したい。今の生活は落ち着いていて、僕にはもうお父さんはいないものという気持ちなので、今後とも僕の生活を乱して欲しくない」という内容。真ん中の男の子、小学六年生、「お父さんは自分のしたことがわかっているのか。反省しているのか」という詰問するような内容の手紙だ。一番下の男の子、小学二年生、「おとうさんは、おかあさんをいじめていたからきらいだ。あいたくない」と書いてある。

 A男は、唖然としてしまった。長男とは、ついこの間の日曜日、一緒にキャッチボールをしたし、二男は、「今度運動会で騎馬戦の一番上に乗って戦うから、是非見に来てネ」と言っていたし、三男も、この前のA男の誕生日には「肩たたき券、一年間有効」というのをくれたのだという。

 妻とはいろいろいさかいもあったが、三人の子が自分を嫌っているはずはない、これは妻が無理矢理書かせたものに違いない。妻に叱咤されて、嫌々書いている子ども達の姿が目に浮かぶ、とまでA男は言う。

 本当にそうなのだろうか。真実を確かめようがないので、私もつらいところだ。


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