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2009年12月20日(日曜日)

12月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 00時56分42秒

 今、「沈まぬ太陽」が話題になっている。

 私は、山崎豊子の原作も読んだし、渡辺謙主演の映画も観た。

 JALをモデルにしたと思われる航空会社の労働組合の委員長である恩地元が条件闘争で勝利するが、会社から嫌われてアフリカの各地に転勤を命ぜられ、なかなか日本に帰って来られない。ちょうど一九八七年の御巣鷹事件の時は、日本で勤務していたが、遺族担当として誠意ある対応をした。それなのに、再びアフリカの勤務を命じられ、家族にもつらい思いをさせる。また、以前は同僚だった行天という男(三浦友和が演じる)は、その後上司にすり寄って出世し、取締役になって第二組合を作ったり、恩地の娘の結婚話を妨害しようとしたり、さんざん嫌がらせをする、といった内容だ。

 航空機墜落事故の現場描写が圧巻だ。山腹いっぱいに散らばった機体の残骸、五二〇もの柩、泣きくずれ、あるいはわめく遺族。

 先日、JALを退職した友人と飲んだ時、沈まぬ太陽の恩地は実在の人物をモデルにしているのでしょう、と聞いたところ、確かにモデルと思われる人物はいるが、小説では、その男を美化し英雄に仕立てている。実際は、入社の時に経歴詐称し、アメリカに要人がJALで飛ぶというその日に合わせてスト決行を強行しようとしたり、全く会社のことを考えていない、御巣鷹被害者遺族担当としての態度にも遺族からいろいろ苦情があった、という裏話を聞かせてくれた。彼は、JALのOBとして、会社が誤解されているのではないかと悔しい思いをしているという。

 もちろん小説も映画も、「これはフィクションです」と断っているが、読者や視聴者はどうしても事実と錯覚してしまう。

 事実は、双方の言い分を聞いてみないとわからないのかもしれない。裁判でも、私は、依頼者の言い分を信じ、最大限それを有利に主張するが、相手方から思わぬ反論がされることも度々ある。裁判官は、それを公平に聞きわけ、証拠を確かめ、適正な判断をすることが求められるのだ。大変な仕事だと思う。


2009年12月10日(木曜日)

12月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 00時54分46秒

 最近相次いで二人の依頼を受けた。

 一人はA氏、ダンディな七九才。

「妻とはもう四〇年近く別居している。来年で八〇才になるが、八〇才代は思い残すことのない人生を送りたい。そのためには、妻とは離婚し、好きな人と共に余生を楽しみたい」という内容だ。八〇才になるまでに、というからには急いで、先ず調停を申し立てし、合意ができなければ、すぐ本裁判を起こすことになるだろう。これまでリコンを拒否し続けてきた妻が、にわかに離婚に応じそうもないから 、問題は本訴で勝てそうかどうかだが、永年の別居、二人の間の子は既に成人して独立の家計を営んでいること、これまでA氏から妻に相当の生活費を送金し続け、さらに、妻が今住んでいるA氏名義のマンションを妻名義にすると言っている。これらのことを考慮すると、A氏に不貞があっても、離婚は認められるのではないだろうか。

 もう一人の依頼者はB子、夫に肺ガンが見つかり余命一年弱といわれている。 夫は、単身赴任してB子は夫の両親を介護しながら、二人の子どもを育てている。死を間近にした夫から、「頼むから離婚してくれ。そうしたら、自分の全財産をお前と子どもに残す。そうでなかったら、遺言を書いて財産は愛人にやる」と言われている。以前、夫の不貞が発覚した時、夫は、泣いて謝り、愛人とは手を切ると言っていたのに、その後、手を切るどころか子どもまで作っていたのを知らなかったと、B子は憤っている。愛人は、「財産はいらないが、生きている間に入籍し、子どもを準正によって嫡出子にすることが望みだ」と言っているそうだ。B子は、愛人の思い通りにさせたくはないが、そうかといって夫の財産を愛人に持っていかれるのも許せないと悩んでいる。結局、離婚には応じないで、相続財産について慰留分を主張するという方向に決めた。

 晩年になって、人は何を望むのだろうか。考えさせられる。


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