1月20日
年末になると、新年のため、古い訟廷日誌から新しい訟廷日誌に書きかえる。 いま、手持の事件や、友人・知人・依頼者・行きつけの店などの電話番号・携帯電話番号も新しい手帳に書き写す。
これが結構一仕事なのだが、新しい手帳の一頁を開く時、新年こそは、という思いが、ふつふつと沸き上がる。
些細なことでは、「きれいな字で手帳に書き込もう」に始まって、「時間を無駄にしないようにしよう」、「単純ミスをしないようにしよう」、そして、「他人に優しくしよう」、「周りの人に不愉快な思いをさせないようにしよう」などの人生訓も。さらに、日常生活では、食べ過ぎ、飲み過ぎ、振りすぎ(麻雀の)を戒める。
こんな反省は、日常生活でしょっちゅうやっている。しょっちゅうやっているということは、ほとんど守られないで、「あ、またやってしまった」と後悔するからである。食べ過ぎ、飲み過ぎないと誓ったのに、宴会でバカ食い、バカ飲みして体重が二キロも増え、二日酔いになったりすると、私は、すぐに人生をリセットして、また新たな気持ちで朝を迎える。それが新年だと、堂々と人生リセットできるという訳だ。
秋田で、幼児二人を殺害した畠山鈴香被告人が、「人生をリセットしたい」と言っていたという。
大きな失敗、小さな失敗、いろいろあるだろうが、「リセット」したいという気持ちは誰にでもあるものだ。