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2010年9月20日(月曜日)

9月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 22時29分22秒

 家庭裁判所には、調停委員という役職の人がいる。

 離婚や遺産分割などの事件について、当事者双方から話を聞き、話し合いで紛争が解決するように調整する役割を負っている。これは、弁護士や学識経験者の中から最高裁判所が任命する。私も、弁護士になったばかりの時、同時に調停委員も任命されて、未だ子どももいないのに、親権や養育費の争いの話を聞きながら、こんなことはもっと人生経験も積み、子育ての経験のある人がやった方がいいのではないかなぁと思ったことがある。

 今、私の娘が、調停委員になっているが、これまた独身で、結婚も子どもを産んだ経験もないのに大丈夫かなぁと思ってしまう。

 仙台には、今、韓国籍のB弁護士がいる。

 日本で育ち、日本の大学を出て司法試験に合格し、結婚して子どももいる。日本語に何の不自由もないし、私からみても、人格識見共に申し分のない弁護士だ。仙台弁護士会では、彼を家庭裁判所の調停委員の候補者として、平成一九年に推薦したが、「日本国籍を有しない者は任命しない」という返事であった。最高裁判所の見解は、「調停委員は、裁判官と共に調停委員会を構成して、調停成立に向けて活動を行う者である。公権力の行使に当たる行為を行い、もしくは重要な施策に関する決定を行い、または参画する職務である公務員には、日本国籍を有する者が就任することが想定され、就任には日本国籍が必要と考えている」というものである。

 しかし、この考えは、明らかに憲法違反ではないだろうか。
 憲法一四条の法の下の平等に反し、憲法二二条の職業選択の自由にも反する。

 日本の社会制度や文化、そこに住む市民の考え方に精通し、高い人格識見のある人であれば、国籍の有無にかかわらず、このような役割を果たすことができるのは明らかである。

 日弁連でも仙台弁護士会でも、外国籍の調停委員を採用すべきだ、という意見書を出しているが、私も、早くB弁護士が調停委員になる日が来ることを願っている。


2010年9月10日(金曜日)

9月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 11時44分38秒

 今年は、日本女性法律家協会が発足してから六〇年目になる。

 一九五〇年に女性の弁護士、裁判官、検察官に大学の法学部研究者も加え、一〇余名で設立されたのが、今では全国に亘って全員一,〇〇〇名を越えるに至った。法曹人口に女性の占める割合も、二〇年前は九%だったのが、今では一四%になっている。

 私は、今年で弁護士四〇年目を迎えたが、思えば四〇年前は仙台弁護士会約一〇〇人中女性は四人しかいなかった。

 修習生の時に、女性先輩裁判官のところに女性法曹の心構えについて伺ったことがあるが、その裁判官に「まだまだ女性の法曹というのは例外的で少ない、そうすると、自分は女性裁判官第1号ということもあるし、例えば、子どもが熱を出して今日の裁判期日を欠席したとかいうことになると、それはその裁判官の問題ではなくて、女性裁判官の問題になってしまう。だから女性裁判官はダメなんだ、というふうに言われてしまうので、自分は今までの裁判官生活を男性裁判官以上に頑張ってきたつもりだ。だから、あなたも、もし法曹になるなら、特に男性以上に頑張って仕事をするように心掛けなさい」と言われたことは、今でも肝に銘じている。

 女性弁護士も増えて、そんな肩肘張らないで仕事や会務をできるようになったのは、いつ頃からだろうか。


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