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2014年2月20日(木曜日)

2月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時19分07秒

 C子の夫は、突然、置き手紙をして家を出て行った。

 「あなたのうじうじした性格はもう我慢ができない。私の顔を見る度に愚痴ばかりこぼして、私はノイローゼで仕事も手につかない。どうぞ私を一人にしてほしい」という内容だ。

 夫は、数年前から会社の同僚の女性と懇意になり、休日も彼女とのデートを重ね、ちっとも家には寄りつかないから、C子としても愚痴の1つも2つも言いたくなる訳だ。

 そして、夫から離婚調停が申し立てられたが、C子が離婚に応じなかったために調停は不成立で終わり、夫から本裁判が出された。

 C子は、夫が彼女と同棲しているに違いないと確信している。
 しかし、訴状に書かれている夫の住所の住民票を取って見ると、ちゃんと夫の名前で登録され、しかも一人住まいのようだ。夫の借家の賃貸契約書を取り寄せてみても、夫名義で契約して借りている。やはり夫は、少なくとも現在は一人で暮らしているとしか考えられないが、C子は、それでも夫は絶対一人では生活できない人だから、一人暮らしをしているはずはないと頑張る。

 それなら、と私も半信半疑で夫の住所地の水道局と電力会社に、どれだけ水や電気を使用しているか調べた。

 そしたら何と、夫が住居を借りてから今までの半年、ほとんど使用量がゼロであることが判った。
 つまり、夫は、住民登録している借家では生活していないということ。

 裁判官も不貞の心証を取って、夫に、C子に慰藉料を支払うよう勧めた。
 
このように、欲しい資料は「調査嘱託」という形で申立てをすれば、裁判所から水道局や電力会社に依頼してくれる。

銀行に取引履歴を調査嘱託したり、相手の勤務している会社に退職金がいつどの位支給されるのか調査嘱託したりするが、これは相手の面目をつぶすことにもなりかねないので、できるだけ任意に資料を提出してもらうようにしているが、拒否されると、こちらも奥の手を使うわけである。


2014年2月10日(月曜日)

2月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時17分00秒

 A男の娘が結婚し、娘婿B郎の両親と同居することになった。

 B郎の両親は、小さな自宅に住んでいたが、B郎夫婦と同居するに際し、大改築を行った。その費用は、経済的に余裕のあるA男が1000万円出してやった。

 ところが、1年も経たないうちに、B郎夫婦とB郎の両親は不仲になり、家を追い出されてしまった。

 A男はおさまらない。
 自分の出したお金で快適になった家にのうのうと住みながら、若い夫婦2人を追い出すとは!

 そこで、私の事務所に来て、B郎の親から1000万円を返してもらいたいと言う。聞けば当然の話である。

 改築したB郎の実家の建物の不動産登記事項書を取ってみると、B郎の親名義になっている。床面積も、もともとは100崑らずであったのが、増築して倍増している。A男が定期預金1000万円を解約した時期と、増築した時期も疑問を差し挟む余地がない。

 しかし決定的な証拠がない。

 つまり、A男がB郎の親の家の改築のために出した1000万円の受領証とか貸金契約書がないのである。

 さて困った。

 A男が出してやった1000万円は、B郎の親に対しての貸金なのか、あるいは建築代金の立替金なのか。他人にお金を貸したり、立て替え払いする時には、それなりに契約書とか立替払依頼書など作成するはずなのにそれがない。
 したがって、返済時期も不明瞭だ。それならば、自分の持ち家がA男のお金で価値が上がったことにする不当利得返還請求権なのか。

 大学の法学部の民法の講義で、あれこれ契約の類型を習ったが、いざ実務になると大学の講義では不十分だったなぁと思うことがしばしばある。


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