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2015年10月20日(火曜日)

10月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 11時43分06秒

 顧問をしているC社が訴えられた。

 1年前に退職した従業員Dから、在職中、自分の父・叔母が亡くなったのに、会社で定めている弔慰金がもらえなかったという内容だ。

 C社の担当者が、帳簿を持って私の事務所に依頼に来たが、見ると、ちゃんとそれぞれ弔慰金を5万円、3万円と支払っている。

 そこで、私は、その旨答弁書に書いて裁判所に提出した。

 1回目の裁判の期日、私は、当然こちらの主張が通って、Dは訴を取り下げるかと思ったら、Dは、やはり弔慰金はもらっていないという主張する。C社が出したのは、葬式の時に香典として喪主に渡したもので、私は喪主ではないから香典ももらっていないし、弔慰金としても、もらっていないと言うのだ。

 C社の担当者に聞くと、わざわざ葬式に顔を出して、喪主にお悔やみを述べて、C社と書いた香典袋を差し出したと言う。

 C社では、これまでも社員の親族が亡くなった時は、ポンと弔慰金を渡すのではなく、常に礼を尽くして、葬式に顔を出して渡したと言うのだ。

 さて、香典と弔慰金は違うのだろうか。わずか8万円の訴訟ではあるが、裁判所の判断が待たれる。


2015年10月10日(土曜日)

10月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 11時41分24秒

 A男は、妻B美から性格不一致を理由に離婚を言い出され、B美の意思が固いならと離婚に応じたが、離婚後B美の不貞が判明した。しかも、不貞相手は、娘の高校時代の家庭教師だった。
 A男は、憤ってB美と元家庭教師に慰藉料請求事件を提訴した。

 B美と元家庭教師から答弁書が出されたが、それと共に娘の陳述書が添えられていた。それは、B美がA男の暴力・暴言に耐えながら自分を育ててくれたこと、A男は全くの仕事人間で、何ら家庭的なことはしてくれなかった、一家の団らんなんて全くなかった、という内容だった。

 それを読んだA男は、私に慰藉料請求の裁判を取り下げてくれと言う。私が、「娘の書いた内容が本当のことだから?」と聞くと、全く事実に反する内容であり、むしろ、暴言を吐いていたのはB美だし、B美は、嘘ばかりついて金遣いも荒く、娘はA男に同情的だと思っていたと言う。

 それなら、なぜ取下げ?

 A男が言うには、もし、このまま裁判を続けると、娘の言っていることが本当かどうか争うことになり、娘を裁判に引き込むことにならざるを得ない、娘は、今も母親であるB美と一緒に生活しているから、B美への遠慮から本当のことは言わないだろう、娘を悩ませるには忍びない、だから裁判を取り下げると。

 中国の故事や大岡裁きの話で、一人の子どもを欲しがる二人の母親に子どもの腕を引っ張って取り合いさせたが、痛がって子どもが泣くのに耐えられず、腕を放した方に子どもを渡した、という話があったが、私はそれを思い出した。


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