ログイン  |  新規登録
メインメニュー
カレンダー
2019年 4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
最近の投稿

 rss
 atom
月別過去ログ
カテゴリ一覧
検索

2019年4月20日(土曜日)

4月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 14時40分38秒

 私は、訴訟事件の約半分は判決ではなくて、和解で決着している。

 和解が成立するのは、裁判官の力量に寄る所が大きい。

 たとえば、300万円の請求だからハイ150万円で和解しましょうというやり方の裁判官は、和解上手とは言えない。
 300万円貸したから返せという訴に対し、被告は3300万円はもらったものだから返す必要はないと主張しているとする。裁判官は、双方の主張をよく検討し、証拠とてらし合わせて一応の心証を得る。双方の尋問をして、双方が相手方のことを「お前はウソ付きだ」「いやお前の方こそ言ったことをすぐくつがえす」などと言い争って感情的になった後では和解は難しいかもしれない。
 和解を勧める時期も大事なのだ。そして、もし判決にならこうだと一応の見解を示す。たとえば、300万円はやはり貸したものでしょう。でも今まで請求しなかったのだから、相手がもらったものだと思うのも、一応うなづける。
 しかし、相手は資力がないから、とうてい300万円を一括で払えないでしょう。仮に判決で300万円払えと出ても、払わなければ強制執行。でも財産もない、決まった収入もない人に何を強制執行しますか。それより何とかここで100万円でも払ってもらった方がいいと思いませんかと、原告を説得する。
 被告に対しては、判決になれば300万円払えという結果になるかもしれないが、何とか100万円工面すれば相手もそれで良いと言っていますよと説得して和解を成立させる。

 このような和解上手の裁判官に助けられて、私の事件の半分は決着しているのだ。


2019年4月10日(水曜日)

4月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 14時38分43秒

 4月、希望に胸をふくらませて入学・入社するシーズンである。
 しかし、早くもその夢が打ち砕かれるケースは沢山ある。

 私が相談を受けたA子は、入社早々、上司から歓迎会で新入女子社員はダンスを踊るように言われ、そのダンスが、開脚ポーズのわいせつなものだったのでとても嫌だった。でも上司に逆らうことができず、また、せっかく入社したのに辞める決心もつかず、その後もうつうつとした気分で仕事をしていたが、再び上司から飲み会でバニーガールみたいな格好をするように言われ、もう我慢がならないと言うのであった。

 会社に対して慰藉料の請求をし裁判官の勧めで100万円で和解したが、お金の問題ではない。会社及び上司が本当に反省したかどうかである。A子は会社を辞めずに仕事を続けているが、またつらい思いをすることがあったらいらっしゃいと言っているのに、その後、相談に来ないということは何とかやっているのだろう。

 B子ちゃんは、中学に入学したものの、入学当初から級友に執拗にからかわれ、筆箱などを隠される、靴の中に虫を入れられる、給食に砂をかけられるなどのいじめを受けていた。
 両親は、学校にそうしたいじめを報告し対処を訴えてきたが、改善されないでB子ちゃんの不登校が1か月にもなるので、思い余って相談に来た。

 そこで私は、子どもの権利委員会に所属していて、いじめ問題に詳しい弁護士である私の娘と共に受任して、仙台市教育委員会に手紙を出し、B子ちゃんが登校できるようになるための具体的な方策(本人が希望したときの保健室での休養、別室登校、スクールカウンセラー等による応相談、クラス替えなどの配慮)を求めた。
 また、学校長、クラス担任、学科主任と何回も面接した結果、やっと学校側も問題を認識し、信用できる専任の見守り教師をつけること、教室に入れない場合は別室を用意して学習指導をする。担任、養護教諭など全職員で、B子ちゃんの話に十分耳を傾け、前向きな気持ちになれるよう支えていくなどの改善策が打ち出された。
 
 あれから1年、その後の相談がないのでB子ちゃんは立ち直ってくれたかな。


20 queries. 0.091 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress