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2021年2月20日(土曜日)

2月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 11時34分16秒

 コロナの感染予防対策として在宅勤務が増えた。その結果、夫婦いつも一緒にいて、夫は外で飲まず家飲みで夫婦の絆が深まったというプラス派と、狭い家の中でリモートワークする夫がうざい、どこへも出掛けられずイライラが溜まりいつも夫婦喧嘩が絶えないというマイナス派に分かれているようだ。
 A子の場合、夫の在宅勤務が増えたことは致命的だ。夫は大会社の重役だが、いわゆるDV(ドメスティックバイオレンス=家庭内暴力)で、絶えずA子のことを「お前はバカだ、誰のおかげでこんな贅沢な生活ができていると思っているのか」と罵り、理由もなくA子に物を投げつけたり、小突いたり、足蹴にしたりしていた。
 それでも夫は出張や宴会が多く、あまり家にはいなかったのでいるときだけは口答えもせずじっと耐えていればよかった。それがここ数ヶ月オンライン会議で夫は家にいることが多く、うっぷんが溜まるのかことごとくA子に八つ当たりして日常の生活に事細かく指示し、それに従わないと暴力を振るう。あるときA子の母親が訪れてきてあまりにもA子が痩せて生気を失っているのにびっくりして医者に連れて行った。
 A子は自分がいわゆるDVの被害者だという意識はなかった。それというのは、DVの加害者にありがちなのは、常に暴力を振るっているというわけではなく、ときには「俺にはお前が必要なんだ」などと言って優しく、物を買ってくれたりするからである。しかもDV加害者には医者とか大学の先生とか社会的地位も収入も高い者が多い場合もあり、妻は「夫は偉い人、私はいたらない者」と思い込んでいて、自分をDVの被害者だと認識しないでいるのだ。
 A子は夫が投げつけたスマホが顔に当たり鼻の骨を折る怪我をしたのでもう我慢の限界と実家に帰り、母に伴われて私の事務所に相談に来た。A子は離婚すると今の経済的安定が失われると躊躇しているところもあるが、それならできるだけ沢山財産分与と慰藉料を取って別れましょうと提案するとやっとホッとした顔になった。


2021年2月10日(水曜日)

2月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 11時33分35秒

 ITに弱い私でもネットで検索することはよくある。今上映されている映画の題名や時間、食べに行きたい店の電話番号や所在地など。
 昨日は事務所に来た依頼者に着手金を請求したところ、その場でスマホを操作し、自分の口座から私の事務所の口座宛送金が完了しましたというので感心してしまった。
 例えば婚姻費用分担調停の申立なども、ネットで検索しどのくらいの収入があるか、子供は何人で何歳かなどのデータを入れればたちどころに適正な婚姻費用の額が出てくるので、弁護士に依頼しなくても自分で申立ができる。期日の請書とか期日変更申請書なども検索して自分で作成できる。自分で文献を調べたり、自分の頭で考えたりしなくてもよいことばかりである。
 だがどうしても自分の頭で考え、自分の言葉で相手に思いを伝えなければならないこともある。離婚を決意して子供と共に家を出て行った妻に、戻って来てもらいたいと自分の心情を切々と訴えた手紙を夫から預かった私は、その内容に心を打たれ、妻もこれを読んで考えを変えて夫の元に戻ってきてくれることを期待してその手紙を妻に郵送したのである。


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