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2009年10月10日(土曜日)

10月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 03時05分44秒

 先週と今週、東北大ロースクールの生徒が研修で私の事務所に来ている。今年のロースクール生の司法試験の合格率は、三割を切ったし、東北大は二割を切った。

 アメリカでは、ロースクールを卒業すれば八〜九割が法曹になれる、と聞く。私たちの頃(もう四〇年以上も昔だが)は、司法試験の合格率は三〜五パーセントで、公認会計士試験や外交官試験と並んで、日本で最も難しい試験といわれていた。しかも、受験年齢に制限がないことから、「来年こそは」、「来年こそは」、と受験し続け、人生の貴重な時期を受験勉強に費やし、しかも、結局は合格しなかった、という人が相当いたのである。

 私も未だに外国から帰って来てみたら、あるいは長い夏休みを取った後、「司法試験を受けなおさなければならない。今受けて合格する自信はない、どうしよう」という悪夢にうなされる。
 
このような状態を改善するため、ロースクールが四年前からできたのであるが、当初から二〇〇〇人の合格者に対して、ロースクール生は全国で六〇〇〇人もいたのである。しかも、前年不合格だった者が再度受験するので、当然合格率は年々下がることになる。

 今になって、文部省から定員を削減するよう各大学に通達されているが、一・二割の削減ではどうにもなるまい。法曹人口を年に三〇〇〇人ずつとする案も、能力低下が心配されて実現しない現状を考えると、ロースクール生は、せっかく大学終了後、さらに授業料を払ってロースクールに入学したのに、合格が保証されない不安と苛立ちを抱えながら勉学しているのだ。

こんなはずではなかった。国の施策がまちがっていた、とそのうち国家賠償請求の訴訟が起こされるかもしれない。


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