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2013年12月10日(火曜日)

12月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 17時35分29秒

 法律も社会情勢も意識も、どんどん変化する。

 弁護士も、次々新しいことを勉強しなければならないという訳で、度々研修会が開かれ、私もできるだけ参加するようにしている。

 今回、私が受けた講義は、窃盗癖の治療に取り組んでいる精神科医の話だ。

 病的窃盗は、クレプトマニアという精神疾患で、金銭的に困窮していなくても、窃盗を犯すときの快感・満足感または解放感を得たくて行うという。

 私の依頼者A子は、貸家を持ち、夫の遺族年金も入る裕福な奥様で、財布にはいつも十数万円ものお金が入っているのに、スーパーで、ささやかな台所用品を万引きすることを繰り返し、起訴猶予・執行猶予を何回か経て、実刑になり現在服役中である。

 A子の窃盗が、病気が原因だと言われれば、納得がいく。

 病的窃盗の治療法としては、抗うつ薬や感情調整薬などの薬物療法では効果は限定的であるので、医療施設に入・通院してカウンセリングを受け、他の患者とのミーティングに出席して体験談を語り合い、発覚した窃盗行為に関しては、必ず返金して迷惑料を払わせ、反省文を書いて謝罪に行かせるという大変気の長いものだ。

 治療から脱落して再犯する患者は多いというが、立ち直って社会復帰した人が数人でもいるというのは、心強いことだ。


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