11月20日
このところ幼児虐待のニュースが目につく。
それが、母親が子どもを虐待するというのであるから、母性は本能ではないのかと不思議になる。
私も、五才、三才、一才の孫がいるので、虐待されていた三才の子が「お腹が空いたよ」と泣き叫ぶ声を近隣の人が聞いたという新聞記事には胸が痛む。
以前私も電話相談を受けたことがある。
一つは、小学校の先生からで、朝、三年生の女の子が、髪の毛をギザギザに短く切られて、泣きながら登校したので、理由を聞くと、その子は、家で毎朝トイレの掃除をすることが義務づけられているのに、今朝それをさぼったら、母親から「トイレ掃除をしないのは女の子ではない」と叱られ、髪を切られたのだという。このままこの子を家に帰宅させてもいいのか、という問い合わせだったので、家に帰さずに児童相談所に電話して、一時保護してもらうように、とアドヴァイスしたのだった。
また、ある時、年配の女性と思われる女性からの電話で、「今、一〇才の孫が泣きながら私のところにやって来た。母親と算数の問題をやっていて、解けないと、母親が『こんな問題もわからないの。おまえの将来は真っ暗だね。一緒に死のう』と言って孫の首を絞めたので、孫は恐ろしくなって、私のところに逃げて来た。どうしたらよいでしょう」という相談だったので、これも、児童相談所を紹介した。
児童福祉法によって設置されている児童相談所は、虐待されている児童を一時保護したり、児童やその家庭について調査をして必要な措置を行うことができる。近隣で児童の虐待に気づいた人は、ともかく児童相談所に一報することを切に願うものである。
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