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2018年6月20日(水曜日)

6月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 09時24分46秒

 事件を依頼する人は、よく「私は勝てますか?」と聞いてくる。しかし、私は、勝ち負けというのが、ピンと来ない。

 例えば、貸金100万円の返済を請求して提訴したのに、相手が「借りていない」とか「もう返済した」とか反論し、その言い分が認められて、一銭も取れなかったら、これは負けであろう。
 しかし、100万円借りたことは認めるが、1回で支払えないから、毎月5万円ずつ20回払いで和解したという場合は、勝ったことになるのだろうか。しかも、分割金5万円を2回位払ったとことで、相手が行方がわからなくなった等という場合は、勝ったとは言えないだろう。それだったら、50万円におまけして1回で払ってもらった方が良いと考える人もいる。これも、勝ったといえるのだろうか。

 離婚事件でも、離婚と子どもの親権者を請求したのに、離婚が認められなかったという場合は負けであるが、離婚は認められたが、子どもの親権者は認められなかったという場合も、気持ちとしては負けである。

 東日本大震災で児童74人が津波の犠牲になった石巻市立大川小学校の遺族が、石巻市や宮城県に対し損害賠償を求めた事件で、請求額23億円近くについて、控訴審の判決は、14億余円を認めた。これを受けて、県と市では、最高裁判所に上告することを決めたが、遺族側は上告しないという方針だと報道された。遺族としては、学校の事前防災の不備までも認められたのだから、それで十分だ、つまり勝ったという気持ちなのであろう。

 本当に勝ち負けの評価は難しい。


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