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2018年12月10日(月曜日)

12月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 10時43分28秒

A子の夫は、会社の社長で財力がある。その夫が部下の女性と浮気していたことが発覚し、A子は、部下の女性に慰藉料を請求することにした。A子から、その女性に対し、300万円払えという文書を送りつけると、その女性はすぐ指定した口座に300万円を振り込んできた。

 しかし、その金が夫から出ていることをA子は知っている。A子の夫は、これまでも度々浮気をし、A子は、それに苛立ちを覚えるが、夫は、全く反省しない。
 それなら、A子は、離婚を考えているかというとそうではない。

 A子は、今の経済的に安定した暮らしを捨てたくはない。せめて浮気相手の女性から直接金を取りたいと思い、私の事務所に相談に来たのだったが、仮に女性相手に訴を起こしたとしても、女性は、出廷することなく請求金額を全額支払えば、訴を取り下げざるを得ない。女性が自分で懐を痛めて払うのか、銀行または親から借りるのか、パトロンに出してもらうのか、そんなことは関係ないのである。

 A子は、いつまでも悶々としている。

 B子も、夫が不貞をはたらいていることを知り、夫と離婚して、夫と愛人に慰藉料を請求することにした。不貞は、夫と愛人の共同不法行為である。

 「(夫と愛人は)連帯して300万円払え」という訴を出したところ、これまた夫が、300万円を振り込んできた。

 この場合、夫は愛人の分まで払ったのだから、法律的には求償といって、夫から愛人に、半分の150万円を請求できるはずだが、求償をするかしないかは夫の自由である。

 本当に払わせたい相手に払わせる、というのは案外難しいことなのである。


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