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2008年2月20日(水曜日)

2月20日

カテゴリー: - fujitasougou @ 05時35分56秒

 A子は、恋い焦がれていたB男と結婚できて、とても幸せだった。

 B男とはテニスサークルで知り合ったが、B男は、テニスの腕は抜群で、サークルでも人気者だった。
そのサークルの忘年会の時、皆でカラオケに行ったら、B男の歌がまたうまくてしびれた。
話題も豊富で、自動車会社のセールスマンとしての営業成績も良いらしい。
A子は、そんなB男と結婚できたのだから、披露宴では皆に羨ましがられ、祝福の言葉もたくさんもらった。

 ところが、新婚旅行の最初からB男の暴力が始まった。

 まず、B男は、「俺は絶対に間違ったことは言わない、しない。だから、お前は俺の奴隷になったつもりで何でも言うことを聞け」と宣言し、A子は、B男から「口のきき方が悪い」、「そんな目付きで俺を見るな」と細かいことに難癖をつけられ、小突かれたり、叩かれたりした。

 旅行から家に帰ってからも、A子は、B男から食事がまずいと皿を投げつけられたり、夜中に起こされてコンビニに買い物に行かされたり、ひどい時は殴る・蹴るで、A子の身体中はアザだらけになった。

 A子は、すぐに離婚を考えただろうか、ノー。

 A子は、ひたすら自分がいたらないと自分を責め続け、何とかB男に気に入ってもらえるようにと、涙ぐましい努力をする内、体重も減り、全く笑顔もなくなり、一度実家に帰った時には、両親がびっくりするくらい変わり果てていた。

 DV(ドメスティック・バイオレンス=家庭内暴力)の特徴は、夫が日常的に暴力をふるうのかというとそうではなく、時々優しくなり、「俺にはお前が必要だ」とか、「俺の気持ちをわかってくれるよな」などと言われると、妻は、夫には自分が必要なのだという気持ちになり、暴力を振るう夫を責めるのではなく、自分をダメな人間だから、と自己評価して落ち込むのである。

 A子は、とうとう自律神経失調症となり、両親に連れられて私の事務所に離婚の相談で来たのだった。

 A子は、ずっと日記をつけていたが、それを読むとB男への想いが切々と書かれており、
「何で私は彼の気持ちが読めないのだろう。言われるまで、彼が夕飯よりお風呂を先にするとは思わなかった」
「また叱られて、蹴とばされてしまった」
「明日こそは彼に好かれるように、抱きしめてもらえるように。涙をみせず、頑張ろう」
などと書かれてあり、読む方も切ない気持ちにさせられる。

 今、A子はカウンセリングを受けているが、離婚が成立して、早く立ち直ってくれるよう私も努力するつもりで、引き受けた。


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