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2008年8月10日(日曜日)

8月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 01時13分03秒

 いわゆる「オレオレ詐欺」の国選弁護人になった。

 三人が一組になって被害者八人から約二〇〇〇万円騙しとったのだ。仙台拘置所に接見に行ってみると、未だ二〇才代のいかにも筋肉労働とは無縁のヤサ男だ。

 それが自分の郷里の老人会の名簿を手に入れて、次々と電話をしては「ばあちゃん、オレオレ、職場の金をちょっと使い込んじゃって、バレちゃった。
今日中に返せば許してやると言われているんだけど、何とか二〇〇万円送ってくれないか、頼む、ばあちゃん、助けてくれ」と電話口で泣きつくのだ。
自分の言葉の訛りに似た土地の老人を選んだり、ちょっとでも不審に思われたらすぐ切る。簡単にひっかかった人には再度電話して、「まだ足りなかった。
あと一〇〇万円頼む」とつけ込む等、なかなか知恵を働かせている。仲間の内一人は、出し子役と言って、口座を持っていて、入金を確認してすぐ払い戻す役だ。
三人とも詐欺の前科があり、執行猶予中だ。今回は、実刑は免れないだろうが、わかっていてもなお人を欺すのだ。一度口先三寸で安易にお金が入る味を覚えるとなかなかやめられない。更生できないものなのだろう。

 それにしても、こんなにいとも容易く欺かれるとは。犯行一覧表を見て、あきれてしまった。

 新聞でも、東南アジアでの海老養殖とか、ブラジルでのコーヒー豆栽培とかに出資して、一年あるいは三年で出資金が二倍になるという話を信じて、何千万円も投資し、実はそんな話は嘘だったと判明して、刑事事件になったり、損害賠償の訴を提起したり、という記事がよく掲載されるが、そんなうまい話はこの世の中にないと思わなければならない。

 一生懸命働いて貯めたお金は、いくら金利が安くても銀行や郵便局に預けておくしかないのだろう。


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