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2008年11月10日(月曜日)

11月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 00時27分46秒

 A子は、家政婦としてB宅で日中家事をしていたが、生活苦で、ついついB宅の居間の抽斗から現金をくすねていた。三ヶ月にわたって窃取した金額が六〇万円近くになり、とうとうB氏に見つかり、解雇されたのはもちろん、告訴された。

 A子は、在宅のまま起訴され、私が国選の弁護人になった。

 A子は罪をすべて認め、申し訳ないことをしたと反省もしている。初犯でもあるし、何とか執行猶予を取りたいと思い、A子に弁償できないか話をした。
親戚にも相談をして何とか弁償のための金を集めたが、三〇万円しか集まらなかった。
「仕方ない、半分でも弁償しないよりはいいから、B氏に三〇万円払いましょう」
ということにして、三〇万円をB氏に支払い、さらに、B氏に嘆願書を書いてもらいたかったが、B氏は領収書は書いてもいいが、
「できるだけ寛大な処分を」
という趣旨の嘆願書は書きたくないという。
やむを得ないだろう。

 法廷に三〇万円の領収証を提出したところ、裁判官からA子に質問があった。

 「貴女が盗ったのは六〇万円ですよね、なぜ半分の三〇万円しか弁償していないのですか」

 A子「はい、弁護士さんに三〇万円でよいと言われたからです」(おい、おい、違うでしょ。三〇万円しか集まらないから、私は「仕方ない、それでいい」と言ったのでしょ)

 裁判官に誤解されないように、慌てて補足質問をした。

 以前、夫が暴力をふるう、首を締める、刃物を突きつけて、「一緒に死のう」と脅す、という妻C子が相談に来て、離婚の調停を出した。
夫は欠席、本裁判も欠席で、離婚の判決が出た。

 C子は、ホッとしたが、怒った元夫がC子の居所を捜し出し、「何で勝手に離婚したんだ、家に火を付けるぞ」と脅した。
C子は、恐ろしくなって、「弁護士に離婚しろと言われたから」と言い訳をしたので、元夫は、今度は私を脅しに来た。私は、元夫を刑事告訴して元夫は逮捕されたが、都合の悪いことは何でも弁護士のせいにしないで欲しい。


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