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2009年4月10日(金曜日)

4月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 04時35分06秒

 麻生総理大臣の漢字能力が笑いのネタになっている。オバマ大統領就任の演説を聞いたが、彼の国と我が国の指導者のこの格差に暗たんたる気持ちになる。麻生総理は、難しい専門用語が読めないのではない。小中学校で習うような熟語の読解ができないから笑いの種なのだ。

 という私も、弁護士になりたての頃、「貼用印紙」を「チョウヨウインシ」と読むべきところを「テンヨウインシ」と言って、恥をかいたことがある。以前、私の事務所に入所したての事務員が書いた電話連絡帳に、「裁判所からパンプキンを取りに来て下さいとのことです」とあったので、「え?何で裁判所にかぼちゃを?」と思ったら、還付金の間違いとわかって大笑いしたことがあった。

 法律用語は、やたらと難しい。「切手」と言わずに、「郵券」というのも、日常用語としては馴染みがないし、「キズ」という意味の「瑕疵(かし)」という言葉も馴染みがない。しかも、これを物ばかりではなく、欺されて高い物を買うことにしたとか、強迫されて誓約書にサインした等、意思表示にも「瑕疵」という言葉を使うので、通常の使い方とはかけ離れている。

 私が学生の頃、難解な条文の例として「罪本重カルベクシテ、犯ストキ知ラザル者ハ、其重キ従ッテ処断スルコトヲ得ズ」という刑法三八条があった。今では、現代用語で、「重い罪に当たるべき行為をしたのに、行為の時にその重い罪に当たることとなる事実を知らなかった者は、その重い罪によって処断することはできない」と規定されていて、ずいぶんわかりやすくなった。それでも、例をあげないと内容は理解されないだろう。たとえば、森の中で熊だと思って猟銃で撃ったところが、実は人だったという場合、殺人罪では処罰できないということなのだ。

 また、刑法でよく使われる用語で、「未必の故意」という言葉がある。これは、確定的故意に対するもので、たとえば、落し穴を作って隣人が穴に落ちてケガをするかもしれないが、それならばそれでかまわないという故意のことである。初めてこの言葉を講義で聞いた時、「密室の恋」かと思い、何と刑法はロマンチックなのだろうと思ったことがあった。

 今でこそ、私にはそんなサプライズはなくなったが、これから裁判員になる方々には、きっと普段では経験できないサプライズにたくさん出会うことであろう。


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