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2009年7月10日(金曜日)

7月10日

カテゴリー: - fujitasougou @ 08時49分44秒

 家庭裁判所の中には、面会室というのがある。六畳位の広さの部屋にイス・テーブルの他、おもちゃや絵本が備えつけてある。隣の部屋から、マジックミラー越しに面会室の様子を見られるようになっている。

 A子は、結婚して、三年前に双子の男の子を産んだが、その後、新興宗教にはまり、布教活動に熱を入れ、家事・育児をおろそかにしたと夫から責められて、家を追い出された。A子は、置いて来た二人の子どもに会いたいと、何度も夫に頼んだが、全く聞き入れてもらえず、夫から離婚調停を出され、それで私の事務所に相談に来たのだった。

 A子も、夫や同居している夫の両親から冷たくされたので、離婚は、むしろ望むところであるが、何としても二人の子どもの親権者になりたい。しかし、もう一年以上も子ども達に会っていないのである。

 そこで、A子から面接調停の申立をして、やっと、家庭裁判所でなら会わせても良いということになり、今日、面会室で会うことになったのだ。

 マジックミラー越しに見ていると、A子は、二人子どもを両手に抱きしめ、涙ながらに、「ごめんね、ごめんね、会いたかった」と話しかけている。子ども達の心情はわからないが、少なくとも感激して、「お母さん」と抱きついて来たようには見えない。途惑っているのかもしれない。

 その内、子どもたちは、A子に抱かれているのにも飽きて、ボールやブロックで遊び始めたが、三〇分の面接時間はあっという間に過ぎ、A子は、まだ泣きながら、複雑な思いで面会室を出て来た。

 裁判所の中の面会室という異様な空間が、子ども達を緊張させたのかもしれない。あるいは、一年以上も会っていないので、母親が他人のように思えたのかもしれない。A子は、次回は、是非自分の家に泊まりがけでの面接を認めてくれ、そうすれば一緒に食べたり、本を読みながら寝かしつけたり、以前のような母子関係が持てると主張するが、夫は頑として応じない。

 調停委員の勧めで、やっと、次回公園で二時間位会わせてもらえることになったが、面接調停というのは本当に難しい。

 子どもを手元に持っている方が絶対に強いし、どうしても子ども本位よりは、相手憎しの感情が先に立ってしまうのだ。

 今後もこの調停は難航するだろう。


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